クレジットカードの種類って?~提携カードとプロパーカード~
前回はクレジットカードのいわゆる順位付けの話をしました。
ではクレジットカードには順位以外の違いはないのでしょうか。
カード発行会社やその会社の系統などを話し始めるとキリがないので、今回は「提携カード」と「プロパーカード」に絞ってお話をしたいと思います。
- クレジットカードの種類は数え切れない
- クレジットカード発行会社?国際ブランド?加盟店?
- 提携カードとは
- プロパーカードとは
- ではなぜプロパーカードをメインカードにする人がいるのか
- 結局提携カードとプロパーカードはどっちがいいの?
クレジットカードの種類は数え切れない
現在発行されているクレジットカードには文字通り数え切れないぐらいの種類があります。
日々の生活の中でも楽天カードマンでお馴染みの「楽天カード」や全日空の飛行機に乗ってよく旅行へ行く人が持っている「ANAカード」、嵐の二宮さんがCMをしている「JCBカード」などなどいろいろなクレジットカードを見かけますよね。
これは様々な「クレジットカード発行会社」が様々な「国際ブランド」を介して様々な「加盟店」で使えるクレジットカードを数多く発行しているからです。
時間があるときにクレジットカード発行会社のHPを見てみたのですが、アニメの券面のカードから全く知らない提携先まで数多くのクレジットカードが発行されています。
クレジットカード発行会社?国際ブランド?加盟店?
今の話で出てきたこの3つの単語。
キーワードなんですが、普段あまり気にされていない方も多いかと思います。
そこでこちらの単語について少し考えてみましょう。
クレジットカード発行会社:実際にクレジットカードを発行する会社。。
国際ブランド:クレジットカード発行会社に決済システムを提供する会社。現在世界的に有名なブランドが7つある。
加盟店:国際ブランドの決済システムを導入して、そのブランドのカードであれば代金の決済ができるお店。
これらがクレジットカードを構成する3つの要素です。
提携カードとは
「クレジットカード発行会社」が特定の提携先での利用を見込んで発行するクレジットカードです。
例としては「イオンカード」、「エポスカード」などがあります。
また「クレジットカード発行会社」が発行できる「国際ブランド」であればどのブランドのものでも選択できます。
例えば「イオンカード」は発行の際「VISA」、「MASTER CARD」、「JCB」の3つの国際ブランドの中から選択して発行できます。
我々消費者としては提携先企業で提携カードを使用して支払いすることによりポイントアップや値引きの特典を得られます。
例えば「楽天カード」は常時還元率1%、楽天のサービスを使うと更にポイント倍率が上がるなどオトクな特典満載です。
提携先企業は特典を提供することにより、このカードを持っている消費者にリピーターになってもい、サービスや商品をより利用してもらいたいという狙いがあります。
クレジットカード発行会社はこちらのカードを使って決済をしてもらえれば、加盟店(≒提携先)から手数料収入があります。
まさにwin-win-winですね。
提携カードは提携先からすれば極力多くの人に使ってもらいたいという思惑があるため、比較的審査がゆるいものだとやまびこ的には考えています。
また提携カードはラインナップがクラシックカード~ゴールドカードまでとなっている場合が多いです。
エポスカードなど一部上位カードがあるものもありますが、種類としてはあまり多い方ではないように思います。
そのため前回のブログの内容からいうとステータスとしてはあまり高くありません。
プロパーカードとは
一言で言うと「国際ブランド」自らが「クレジットカード発行会社」として発行するクレジットカードのことです。
先程の説明では「JCB」が「国際ブランド」と「クレジットカード発行会社」のどちらの例としても記載があったかと思います。
それはJCBという会社が「国際ブランド」と「クレジットカード発行会社」のどちらの仕事もしているからです。
したがってプロパーカードは「国際ブランド」にしか発行することができません。
また日本で「クレジットカード発行会社」としての役割を担っている「国際ブランド」は、「JCB」、「アメリカンエキスプレス」、「ダイナースクラブ」の3社です。
すなわち日本でプロパーカードを発行するにはこの3社のカードを発行するしかありません。
提携カードと違いプロパーカードには特定の提携先がありません。
国際ブランドとしてもプロパーカードは発行してもらいたいため、一部ポイントの優遇などはありますが提携カードほどパワフルな特典はないです。
そのため特定のお店やブランドだけの利用を目的とした場合、お得さで提携カードに勝つのは難しいです。
ではなぜプロパーカードをメインカードにする人がいるのか
私もそうですが、お得に使える提携カードではなく、あえてプロパーカードをメインのカードとして使う人がいます。
その理由のひとつとしては提携カードの利用では手に入れられないもの、「ステータスカード」の取得を目指しているからというものがあります。
日本で発行されているすべてのプロパーカードには最上位のカードとしてブラックカードが設定されています。
JCBには「JCB ザ クラス」、アメリカンエキスプレスには「アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード」、ダイナースクラブには「ダイナースクラブプレミアムカード」があり、どれも世間一般で持っている方はかなり少ないと思います。
(アメックスセンチュリオンは入会金と年会費が桁違いとの噂なので、私のような一般的サラリーマンはそのひとつ下の「アメリカン・エキスプレス・プラチナカード」が入手できる最上位のカードとなります。)
原則としてブラックカードは発行会社からのインビテーション(招待)がなければ発行は愚か審査さえもしてもらえない場合がほとんどです。
このインビテーションをもらうにはカードの利用回数/金額を増やす、支払い遅延をなくすなど、いわゆる「クレヒス(クレジットヒストリー)を磨く」という過程が必要になります。
しかも必要なのは優良な”プロパーカード”のクレヒスのため、同じ国際ブランドの提携カードのクレヒスをいかに磨いたとしても、インビテーションには直接反映されないとされています。
私もJCBのブラックカードと言われる「JCB ザ クラス」の取得を目指しているため、
JCBのプロパーカードでほとんどの決済をしています。
結局提携カードとプロパーカードはどっちがいいの?
ここまで書いておいてなんですが、これは本当に個人のライフスタイルによるとしか言えません笑。
私のようにブラックカードなどのステータスカードがほしい!と思っている方であれば、プロパーカードの発行と利用が必須ですし、ステータスとかどうでもいいから1円でもオトクに生活したい!と思う方は提携カードの利用がメインになるでしょう。
もちろん生活のサイクルは刻一刻と変わっていくので、今は提携カードがいいけど今後はプロパーカードも。。。となる可能性だって十分にありますしその逆も然りです。
ですので、昔発行したクレジットカードをただなんとな~くそのまま使ってるよりは、その時々でどのカードを使うのが良いか考え直すタイミングを持つほうが良いかもしれませんね。
以上、やまびこ的クレジットカードの解説でした。